昨日は隣の箕面市に、お客さんの依頼で計測に行ってきました。
先週ご主人が来社され概算見積りを了承頂いております。
訪問してみると
奥さんはパッチワークを趣味にしておられていて(職業かと思うほど、けっこう本格的)
創作部屋にワイド3000奥行き450高さ2400mmの収納ラックを既存のチェストやラックを交わして、その上の壁面に作ると言ったご依頼でした。
聞いたご希望をまとめると。
- ハギレ等の収納が主で重いものはほとんどない。(棚のワイドを広げること可能)
- 既存の収納棚やチェスト類が存在して、それを交わして壁面ラックを考えてる(材料費を極力抑えるため)
- 実用的なものが希望で高級である必要は無い。
- ハギレなどの分類収納の透明ケースなどが多くあり極力使いたい。
この内容から私がお話したのは次の通りです。
現状から継ぎ足しで考えるのでなく、総合的に一から考えてみていかがですか?
透明ケースのサイズを測り、既存のチェストやラックを交わして作るより、それを無視して上から下まで収納棚にしたほうがスッキリ収納でき単純な分、製作コストも下がる、分類収納はそのラックを元に考え直し、既存の透明ケースは可動棚にすることで対応可能です
継ぎ足しで作るより綺麗に収納できるのでは?
またコンクリートの梁を利用して補強を図ることで余分な補強を省き、棚板のワイドを1000mm以上すれば、棚板は倍になりますが縦の側板も減るので価格的にそんなに高くならずに済むと思いますが、いかがですか?。
と、お話すると奥さんにも賛同をいただき再度、デザイン図を作成することで戻ってきました。
そこで帰りがてら思ったのですが・・・・・
やっぱりオーダー家具は実際に会って、いろいろな希望を聞いた上で、その方の要望に沿ったものをデザインして上げることが一番良いとあらためて感じました。
そんなんあたりまえの事やん!
でも・でもです、時間のかかるオーダー家具の相談や計測・デザイン見積り、といったものは本当は無料でできるものでは無いのです。
キャンセル覚悟で、これに時間を浪費していては、会社が潰れちゃうんです。
特に最近は、丸一日以上かけた見積りも 返事も無く、あっさりキャンセル・・・多いのです。
という訳で、ウチのような「父ちゃん母ちゃん」的な製作所では注文内定でないと動けないのです。
ごめんね!
来社頂いての相談やイメージ持ち込の概算見積りは無料で対応しています。
但し、イメージも決まっていいない段階でのイメージ提案・・などには対応していません。
私が思いますに希望のオーダー家具を安く作りたい方は、実際に作る側に希望をよく伝え、見積り前の相談を十分にすることです。
そしてご自身で出来る労力は極力惜しまず、作り手側に無駄な営業労力を使わせないことです。
製作所にとって、作ってる1時間も、訪問にかかる1時間も同じなのです。
----作者紹介----
三谷 正昭
1953年3月大阪生まれ
本棚、家具等の デザインと製作販売
㈱ONE&ALL代表
魚釣り、歩くこと、サイクリング、 仕事
壁面にピッタリの本棚やキャビネット作り
家具作り・身近な出来事を通して「ふっ!]と感じたことを勝手気ままに綴っています。
ブログの始めにあたり
2018年1月
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