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合板の基本知識の最近のブログ記事

パーティクルボード

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もう9月も半ばというのに、いつまでも暑い日が続いています。

合板についての記事が重なりますがこれで一括りとなると思います。

画像は搬送ワゴンの上に乗っているのがプリントされたパーティクルボード、搬送ワゴンはMDFで作られたもの。

パーティクルボード(パーチ)は木材(端材)などをチップ上に砕き接着剤で圧縮し固めたもの

これに対しMDF(スターウッド)はさらに細かく粉砕し同じく接着剤で圧縮し固めたもの
どちらも強度的にはさほど変わりません。

パーチは前記事で紹介したフラッシュ作り、画像のようなプリント紙直貼りに用いられることが多い

MDFは塗装可能なためテーブル天板などに使われる事が多い。

原材料が木材のため特性は木材によく似ています、木材に比べ反りにくい点がありますが全く反らないわけではありません。
難点はとにかく重い、水に弱い、それと木材を砕いているため繊維がなく棚板等にした場合重みで反ると元に戻りません。(反発力がない)

利点は安価、反り、収縮が少なく量産機械にかけやすいなどがあげられる

どちらも産業革命以降の量産型生産用に開発されたもの、近年エコブームでとかく悪者に取り扱われがちですが私はそれは間違いと思います、無駄をなくすと言う観点から見るととってもエコな製品です。

但し、安価にたくさんの家具を作り、たくさん捨てさせるのであれば結果大きな無駄となります。

 

 

合板仕様(ランバーコア)

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最近市場でよく見るタイプ

ランバーコア合板と言って安物の集成材に薄いシナ合板(科の木を薄くカツラむきにして張った合板)でサンドイッチしたもの。

これはシナ合板を貼ることで集成材を補強し、集成材の粗を隠します、着色もできるため、別注家具、大工さんには重宝しているようです。

チョットした目隠し扉、BOXなどにはいいかもしれない。

但し、安く上げるため芯材の集成材にはかなりな粗悪品もありカビも見られる。

2,3年後カビが表に出てくる心配もあるので品選びには注意が必要。

合板仕様(直貼り)

 

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これは芯材(パーティクルボード原板)にプリント紙や塩ビ紙、低圧メラミン紙などを直接張ったもの

 

もともとヨーロッパの合板仕様はすべてこれが主流でしたが、近年、別注家具制作によく用いられている。

特徴は作り手側にとって作り易いメリットはありますが、重い、シナリに弱い。

安価である以外はあまり良い点はない。

チョット前「IKEA」に見学に行きましたがほとんどこの合板仕様でした。
ただコバ口に貼るテープには工夫されていて一見本物のパイン材?と勘違いするほどでした。

「IKEA」に憧れこの世界に入りましたが、20、30年経てば変わってしまうものですね。

合板仕様(フラシュ構造)

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木作りの家具の話をする前に合板作り、とりわけてフラッシュ構造について話さなければなりません。

それは画像のような構造になっており日本で考案されて市販の一般的家具はほとんどがこうした中空構造になっています。

軽く、曲げに対しても比較的強く、安価ででき量産するにはとてもいいアイディアです。

私が家具を勉強し始めた頃はすでにこの構造がほとんどで家具とはこうして作るものと勘違いしていました。

初めて北欧のパイン材の家具を見たときすべてが木で出来ているのでびっくりしました、しかしよく考えるとこのほうが作るにも、見た目も自然であり、なんだかとても自然な感じに「ピッピ」と感じるものがありました。

けっして豪華と言う感じではありませんがナチュラルさが新鮮で見せかけの作り物にはない良さに憧れたものです。

その時は自分が作ることになるとは考えてもいませんでしたが、現在もこの時の感覚が根底に有るようです。

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----三谷正昭----


1953年3月大阪生まれ
プロフィール
-好きなこと-
歩くこと、サイクリング、 仕事
-得意なこと-
壁面にピッタリの本棚作り
『岡山移転から

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