お客様からクレームが入りました。
信じられないかもしれませんがネット販売を始めて初だと思います。
別に嬉しいわけではありませんが「お客からの苦情」は極力顧客の言い分に耳と頭を傾けてきました。
その結果現在の製品ができており、言わばよく売れる物作りのヒントになると考えています。
また、製造上の技術も向上します、良いことばかりです、ハネツケけていいてはその反対の結果が待っています。
今回は前回納品分に凹みなどがありましたとクレームでした、最初は運送上の事故の凹みではないかと思ったのですが材料上の欠けでした。
これは棚板のコバ面の画像ですがお客さんから送られてきました、節の周りに欠けが見られます。節の周りは木目が巻いているのでこのような欠けが出ることが多いのです.
これは集成材の製造過程で木材の乾燥が強すぎると良く出る欠けです、でも乾燥が甘すぎると別の問題も出てきます・・・木材の厄介なところです、これを回避する方に制作をすると合板仕様になり市販品はほとんどが採用しています、しかし自然木は合板にはない良い面がたくさんありますので私は自然木制作にしています。
加工する前にすでに欠けや凹みがあったり、表面を綺麗に削るときなどに欠けが出ることもあります、おまけに節が死んでいてボッコリ欠け落ちているものもあったりで・・・正直満足はしていないのですが自然木の特徴として片付けていました、エポキシ樹脂などの補修材を使って補修することは難しくないのですが樹脂補修は経年変色したときに余計に見苦しくなるので補修はあえてしていません、木材欠点・乾燥は当方では対処できないので・・・・「まっ!こんなものでしょう?」とかで済ましていました。
という訳でお客様には材料・技術上の言い訳説明で辛抱していただきたいと申し入れをしました。
しかし、こうしたことがあったにも関わらずリピートの注文をいただきました、そんなこともあり・・その後・・・なんとかする方法は無いかとずーっと暗中模索していました。
集成材の工場の問題が大きのですが・・・ゼロは無理にしても極力当方でできる手立てを考えて制作することに挑戦してみることにしました。
刃物の研ぎは外注にお願いしているのですが外注だとどうしても研ぎの間隔が開くし自分の理想通りには行かないし経費的のも頻繁に研磨もできません。
ノコ刃や刃物の研ぎを外注で無く自前で研磨機を購入して研ぐことから始めることにしました。
記述者ー三谷正昭
1953年3月大阪生まれ
歩くこと、サイクリング、 仕事
壁面にピッタリの本棚作り