水性ウレタンをレコードキャビネットの天板トップにコーティングしました。
写真は光の加減でツルツルに見えますが実際はもう少しマットな仕上がりです。
つや消し・ツヤあり・半ツヤと言った塗料がありますが、実際には塗料は同じもので塗料の中に混ぜる微粒子粉末の量ににより、つや消し・半ツヤ・艶有りなどに分けられます。
微粒子粉末が入ったものは、塗装が乾燥した時の表面に凸凹が生まれ光に乱反射で艶を消します。
これに対し微粒子粉末が入ってないものは凸凹がなくなり光の正反射でツルツルに見えます。
私は個人的には木材の感触を活かすためにはオイルなどの浸透型塗料がマットな仕上がりで良いと思いますが、テーブルなど傷、コップの輪染み・・などの保護と言った観点からは弱いのです。
それも「味」と見る人は、直ぐに拭き取るなどのメンテナンスをキチッとすれば経年と共に徐々に表面に水垢・空気中の微粉末・・などで目が詰まってきます。
昔は寿司屋のカウンターは米ぬかを刷り込んで目止めして、業務用に耐えるカウンターにしていました。
これを目止めといいます、これが勧めば輪染みなどは出来にくくなります。
でも・・こうした手間が面倒な場合は・・天板のトップにだけウレタン、ラッカー・WAX・・などでコーティングすることをおすすめします。
これのコツは至って簡単です。
一回目は水で薄めずにザーッと薄く塗る、場合によってはウエス等で乾燥前に拭き取ります。
こうしてなるべく早く乾燥させます、水性塗料は乾燥後は目が起きて来て表面がザラザラになります。
これを#240 #320程度のペーパーで軽く撫ぜてザラザラを取り滑らかにします。
油性の場合は目起きは、あまり出ませんのでこの工程が省けます。
これで塗装下地ができて、その後2度塗り。仕上げ塗りをして完成です。
上塗りは丁寧に塗り込む・・と言った考えは捨てて・・水平の面に対して塗料を乗せる感じでやればうまくいきます。
多少乱暴に塗っても刷毛目や気泡は乾燥時間とともに消えていきます。
重要なコツは縦のコバ面にタレた塗料をウエス等で乾燥しない内に丁寧に拭き取ることです。
記述者ー三谷正昭
1953年3月大阪生まれ
歩くこと、サイクリング、 仕事
壁面にピッタリの本棚作り