最近はCADの普及も進んでいるようでお客さんからCAD図で描いたデザイン図を持ち込まれる方も多くなったいます。
中には完璧と言える程の作図を持ってこられる方もおられます。
お客さんの中には、自分の描いた「図面でそのまま作って下さい」とおっしゃられる場合も有ります。
確かにオーダー家具を作っている方で設計図を作成せずに簡単なイラストだけで作る方もいますがウチでは、それはやっていません。
ウチではどんな完璧なお客さんのCAD図も、私が再度CADで作図し直しています。
何故かと言いますとお客さんの描いたものは細部が具体的でなく、設計する時に帰って時間がかかることになりかねません。
またウチで完全設計することで、間違いをなくして「変更や打ち合わせ」にかかる時間を短縮できるからです。
私の描いた確認図はそのまま設計図に落とし込めるように、描く前に細部に計算した上で確認図(デザイン図)にしています、はじめは少々時間がかかりますが結果的にスピーディに出来るのです。
作図には扉、引出しなどの目地(隙間)も何ミリするかまで計算しています。
但し、お客さんに提出する図は、あまり細部に数値を書き込むと図がかえって解りづらくなるので表示する数値は最低限にとどめていますが、作る時には細部の数値を明らかにしています。
一見同じように見える図面も作る側からすれば、その中身はまったくの別物なのです。
記述者ー三谷正昭
1953年3月大阪生まれ
歩くこと、サイクリング、 仕事
壁面にピッタリの本棚作り