今、新しいラックを作っているのでノックダウン製法についいて少し話しておきます。
ノックダウンとは簡単に言うと組立て式のことです。
家具に携わっている方はご存知と思いますが、知らない人も多いかもしれません。
組立式?それは安物家具のこと???とは違います。
確かに市販されている安価な本棚なんかでノックダウン式と称されていることも多いです。
しかし私の言うノックダウン製法とは
「大きな家具を小さく作り運びやすく、組み立て易くする作り方」を言います。
オダーメイド家具は完成品で作ることが多いのではないでしょうか。
作る側からすると完成品の方が作りやすいと思います。
ウチでも小さなモノは完成品で作ることも良くあります。
ノックダウン製法は、複数の異なるパーツに同じ加工を0.1mm以下の精度で加工するため、小さな工房では敬遠されがちです。
また設計も、組み立て易くする工夫や金物の知識が多く必要で家具作り4,5年の経験では難しいのでは無いでしょうか?
完成品家具の設計よりはるかに難しいのです。
でもウチは30年以上の経験があり、私はメーカー時代に嫌と言うほど研究して来たので。そのノックダウン製法が得意なのです。
でも、家具作りをされている方、プロの建築業者の方を含め、その製法の違いに気づいている方は少ないようです。
残念ダス!
確かに作っている物を見ると日本の職人さんの加工レベルは高いと感じています。
しかし、ことノックダウン製法については、あまり好きでない方が多いようで、あまり普及していません。
ヨーロッパでは主流でノックダウン金物の研究が良くされていて優れたものが多い、特にドイツ製は頭2個分出ています、日本製は残念ながら負けています。
この新しいラックもドイツから取り寄せた金具を使っています。
途中で金物の在庫切れたので続きは後日。
記述者ー三谷正昭
1953年3月大阪生まれ
歩くこと、サイクリング、 仕事
壁面にピッタリの本棚作り