木工の効率と柔軟性

私はこの仕事を32年程やっていきましたが、ココに来てこれまでの考えを改めなければならないと強く思ってます。

それは「効率」と「技術」です。

技術は誰もが挑戦してますが、時間をかけていてはコストが上がってしまいます。

このため製品を作るための効率を常に重視して来ましたが、今の時代ではどうも間違いと思えてきました。

「今頃、何を・・・」と言わんでケロ

扉を一つ作るにしても綺麗で正確にそして「スピーディーに」作ることに技術を磨いて来ましたが、それも重要なのですが、これからは「柔軟性」こそ重要と考えます。

「効率」と「柔軟性」は相反して一方を強くすると一方が弱くなるようにも感じます。

無駄を省くことは製品のコストに大きく影響します。

しかし、あまりに効率を追求すれば設備が大きくなって「柔軟性」欠けることにもなってしまいます。

「売れよ!」「作れよ!」時代は過ぎて、今は個人、個人それぞれに面倒でも対応できる「小回り」こそが重要になってきています。

当社の設備は「量産型」ではなく「少量多品種型」ですが、それでも今の時代には大きすぎる設備と思います。

10数年前に多くの木工所を見て回り抜け目なく設備投資したつもりでいましたが、製品メーカーだった時代なら良かったけれど、今の時代に、そして「これからの自分に」最も適した設備がほしい。

最近、アメリカの木工機械販売サイトを良く見ています、個人でも買えるように値段も安く「ガレージメーカー」向けの機械が、これでもか!と言わんばかりに出ていて、ショッピグカートですぐに買えるようになっています。(ほとんどが台湾、中国製)

これからは日本もアメリカのようにガレージメーカーの数が多くなることは間違いなさそうです。

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記述者ー三谷正昭


1953年3月大阪生まれ
プロフィール
-好きなこと-
歩くこと、サイクリング、 仕事
-得意なこと-
壁面にピッタリの本棚作り
『岡山移転から