先日、解体した機械が今日スクラップとして運ばれていった。
この機械には思い出がいっぱいある。
十数年前フィンランドで、この機械を搬入した時は真冬でマイナス20度の中、凍える思いで工場に入れた。
いよいよ、電気を結線しようと配線業者を探したら「居ない」????
確か朝から来ていて、つい今しがたまでウロウロしていたと思ったら「忘れ物を取りに行くと言って」一時戻ったらしい。
「だったら私がやりましょう」と言ったら、フィンランドでは電気の配線は専門業者しかさわることさえ許されていないらしく、仕方が無いのでTELしたり呼びに行かせたり、スッタモンダしたあげく、ようやく戻ってきたのは暗くなってからだった。
後で聞かされたのですがフィンランドでは配線コストは「作業」ではなく「時間」で決まるらしく、配線業者は時間をかせぐためにわざと仕事のない朝から来て、夜まで時間を稼いでいたそうだ。
それを知ったフィンランド工場の社長が烈火のごとく事務所で怒っていた。
今日、積み込んでる時、ふっと、そんな出来事を思い出しました。
記述者ー三谷正昭
1953年3月大阪生まれ
歩くこと、サイクリング、 仕事
壁面にピッタリの本棚作り