よく塗料やベニア板・・などにF☆☆☆☆マークが付けられてりますね。
最近、お客さんから聞かれることも多くなっていますので現時点での聞きかじったことを要点を絞って書いてみます。
国土交通省はシックハウス症候群対策として、「建築基準法等の一部改定案」を平成14年7月5日に法案で成立させ、平成15年7月施行F☆†F☆☆☆☆までのマークをつけてホルムアルデヒドの放散量を示すマークとして使われています。
確かに10年前以前ですと新築の家や新しい家具などはツンとした臭がして目にしみる事がありましたが、ここ数年前からはあまり感じなくなっていることに気付きます。
このツンとした臭いは塗料や接着剤が乾燥硬化する過程で空気中に放出されるもので人によっては有害となる事もあります。(ホルムアルデヒドやそれ以外の物質も多く含まれる)
数年前までは塗料を薄める溶剤(シンナーなど)に含まれるトルエン、キシレン・・といった物質が取りざたされていましたがそういったものは現在はほとんど使用されていないようです。
それに変わり合成樹脂塗料や接着剤を作るときに使うホルマリン(液体)が問題視されています。
このホルマリンが蒸発し気体になったものがホルムアルデヒドと言われています。
塗料などが完全に硬化すると気体の発生はなくなりますが塗料は空気との化学反応(酸化重合)で固まるので1日もすれば見た目には乾燥硬化していますが完全に硬化するには数ヶ月かかります、その間微量の気体が発生しているようです。
また、一旦固まってもホルマリンなどはは水に溶けやす性質があるため蒸れたりした時にまた発生する場合もあるようです。
このホルムアルデヒドの発生を極力抑えたものが「F☆☆☆☆」と言うわけです。
但し、0と言うわけだはありません、ホルムアルデヒドと人体の及ぼす害については疑わしい段階(個人差により)で完全に解明されている訳ではなく研究中だそうです。
ただ最近はなんにでもF☆☆☆☆を付ける傾向があり「ほんまかいな?」と思うようなものもある。
F☆☆☆☆は合成樹脂に対して使われているもので自然塗料には適用されていません
F☆☆☆☆=安全と思い込むのは???
じゃ!自然塗料はと言うとホルマリンは使ってないけど「漆」のようにカブれる物もあるし????
でも古くから木材塗装に使われてきています。
気になるのは最近では何でも数値に置き換える傾向があり、数値だけで判断出来ないことのほうがはるかに多いのに数値に頼りすぎてはいないのかな†と感じることがある。
数値に頼ると業者はそれを逆手にとり利用することが多々見受けられる。
また過度に数値や情報ばかりをあてにしていると思い込みから脳がアレルギーを引き起こさせるのではないかと心配してしまいます。
とは言うものの安全にこしたことはありません。
結論から言うと現在の家具系統に使われる塗装で
自然塗料(亜麻仁油、桐油、ひまわり油、大豆油・・・・など)乾性油(固まる油)やWAX材で蜜蝋、カルナバ蝋・・などを使用したオスモカラー、オウロ・・など
またF☆☆☆☆製品などは比較的安全性を考えられていると言えます。
でもこうしたのを使用しているからと言って合板を多用しているのであれば隠れ蓑としか思えない。
自然木で作り自然塗料を使用していれば現時点では最もシックハウス症に配慮されていると思います。
但し0ではありません、木の香りも人によってはアレルギーをもたらす場合もあります。
私が自然塗料を使う一番の理由は木が持つ自然の風合いを上手く出してくれるからです。
記述者ー三谷正昭
1953年3月大阪生まれ
歩くこと、サイクリング、 仕事
壁面にピッタリの本棚作り