木材は乾燥された状態で販売されていますが乾燥方法には人工乾燥と自然乾燥とがあります。
ホームセンターなどで販売されているものはおおかた人工乾燥されたものですが多くは建築用に製材乾燥されています。
しかし木の含水率はなかなか見ることが出来ません。
同じように見える木材も乾燥度により接着剤の効きやアバレは大きく違ってきます。
この乾燥度合いが家具を作る場合の基本要素で最も重要な部分でもあります。
建築用の木材は少し乾燥が甘く15†18%程度が多いようです、ネジ釘を多く使う建築ではこれでも良いのですがこの伸縮やアバレを考えると家具作りにはでは水分が多すぎます。
10†12%程度が私の経験からは家具に適してると考えます。
もちろんこの状態でも木の反り、伸縮はあります、でも空気の湿度を考えるとこのくらいが比較的木材の特性を押さえてくれます。
乾燥状態がいい加減な木材で家具を作るとまともな物はなかなか出来ません。
一般ホームセンターで販売されている木材は建築用がほとんどで家具用に乾燥されたものは少ないようです。
このような木材を使って作ってみたが後で反ったり、曲がってり、ハズレてりと問題が出てくるのは木材の乾燥状態によるものが多いようです。
こうした木材の乾燥に関する特性を知らずにみんな同じように考えている人は多いようですが家具などを作る場合はその違いを知るべきです。
記述者ー三谷正昭
1953年3月大阪生まれ
歩くこと、サイクリング、 仕事
壁面にピッタリの本棚作り