木工接着剤について
一般的にホームセンターなどで販売されてる木工ボンドは酢ビ系接着剤(酢酸ビニル)がほとんどです。
乾くと透明になり粘着力があり使いやすいものですが一般的には水分に弱いとされています。
木工ボンドと言っても実は数百種類もありそのなかの酢ビは一つにすぎません。
用途により使い分けが必要ですが、それにはそれぞれの接着剤の特性を掌握して接着方法を研究する必要があります。
フィンランドでは集成材工場をよく見学に行きましたが接着剤の取扱いは鍵のかかった別室を設け管理し何を使っているかは企業秘密で見せても、教えてももらえませんでした。
それが示すように木工における接着剤の重要度はとても高いのです。
接着剤は水分に強い物、そうでない物いろいろですが大小の差こそあれ水分により劣化します。
木は常に水分を保有しています、その水分が何年もの長時間さらされることにより接着剤が劣化してきます。
完全に劣化すれば接着は外れてしまいます。
よく家具のプリント合板がめくれている事がありますが接着剤の過年劣化によるものです。
このような木工ボンドと水分の関係を知り加工技術やデザインに反映させて作ることは家具作りには欠かせません。
記述者ー三谷正昭
1953年3月大阪生まれ
歩くこと、サイクリング、 仕事
壁面にピッタリの本棚作り