物事には現実の側面と理論などの学問の側面が有ります。
例えば音楽を例に話すと
- 和声学、楽典・・など理論としての学問の側面
- 実際に奏でる技術や聞く楽しみと言った現実の側面
もう少し簡単に言うと机上の勉強と実際に奏で感じる勉強といったぐわいに二つの側面が有ります。
この二つは一体のもでなければなりません。
机上の理論は本を丸暗記すればテストなどには答えることが出来ますが感動的な実際に奏でることとは意味が全く違います。
しかし実際に奏でるにはたゆまぬ訓練の積重ねと忍耐、時間が必要です。
これと同じような事が家具や家作りにも言えます。
私はどちらもバランスの取れた状態が最善と思います。
しかし現代は机上の理論が勝ちすぎてそのバランスを失っているようです。
実際に作る技術や経験を経た者の意見より学者の意見の方が重用される傾向が有ります。
そのため理屈ばかりをこねる人が多くみんなで学者気取でいるように思えてなりません。
政治を見ても評論家、コメンテーター・・・などの学者が好き勝手言い放題。
それを象徴するかのようなテレビ番組「アインシタインの目」「ためしてガッテン」・・などがあります。
映像で見せる科学ととしての娯楽番組としては楽しいかもしれませんが所詮、現時点での学者の一見解にすぎません、机上の理論は時を経てどんどん変わります。
しかし、森羅万象、自然の法則は変わることがありません。
最もらしく見せようとテレビが作るため一般視聴者は鵜呑みにしてるケースが多いようで気になります。
これでは口先ばかりの人間ばかり多くなり、真実の実態がぼやけて見えなくなるようで危険を感じます。
先日、冬用の肌着を探しに店を訪ねましたが発熱、サーモグラフィーがナンチャラ、カンチャラト書かれた科学的理屈ばかりアピールしていました。
このような説明のモノに限ってちっとも暖かくありません。
私は若い頃、登山をしていましたので冬山には薄いウールの下着が一番、その下にメッシュの網シャツを着ていました。
これも実際に経験したことから学んだことです。
ネットで探せばやはり同じような経験をした者の作った下着が売っていました。
でも私にはとても高かったので手が出ませんでしたが、お店は安い物ばかり置かずに本当にいいものもおいてほしいものです。
たくさんの店がいいものも置くようになればいいものも買い易い価格になると思うのです。
記述者ー三谷正昭
1953年3月大阪生まれ
歩くこと、サイクリング、 仕事
壁面にピッタリの本棚作り