一般的にデザインと言う言葉からはビジョアル的なセンスを感じさせるモノを連想されがちですが私はこれをデザインの誤解と感じています。
そもそもデザインとは作ることそのもののことです。(形状はその中の一部にすぎません)
その言葉には作ることに関するあらゆる要素が組み込まれています。
- 技術
- 知識
- 形
例えば家具が作られる過程では使いこなさなければならない道具、木材の知識、人間工学・・など様々なことに裏打ちされた形状がデザイン図となります。
したがってデザインには
- 使いやすく機能的なもの
- 剛性を重視してもの
- 素材を重視したもの
- ハイセンスを重視したもの
様々なタイプのデザインがあります。
良いデザインをするには習得した勉強や経験、そしてそれを生かした知恵がデザイナーの差となります。
良い形だけを見て「デザインがいい」と言うことがありますが、デザインを形の角度だけで判断している誤解から出る言葉です。
デザインの作業は電卓片手に考える時間も多く、けっこう地味で骨の折れるものです。
けっして安易な思いつきや人の目を引くような気をテッラた物ではありません。
オーダーメイドの家具を作っていて思うのですが、この辺を誤解している人が多いようで話がすれ違うことが多く、このため希望の物を完成させるまで必要以上時間がかかり結果的に無駄にコストがかかることがあります。
これらはすべてデザインと言う言葉の誤解から来ていると感じています。
デザインを辞書で引くと(形状、意匠)などとありますがこれは最初に翻訳した人の間違いと思います。
デザインとは発想からが完成に到るまでの全てを意味していています。
Designを正しく理解しましょう。 (日本語では訳せない言葉です)
記述者ー三谷正昭
1953年3月大阪生まれ
歩くこと、サイクリング、 仕事
壁面にピッタリの本棚作り