家具デザインについて

晴れ
カテゴリに(デザインの話)を設けましたのでココでデザインについて少し私なりの考えを書いておきたいと思います。

デザインは大きく分けて2タイプに分けることができます。

  1. 造形、制作、設計を分けて考え複数の作業者により分業し完成させる
  2. 分業をせず最初から最後まで一人のデザイナーにより完成させる
    (大きなものはデザイナー監修の元で分業します)

日本では服飾、飲食業・・小さなものは2、建築、自動車・・など大きなものは1の考えが一般的です。
分業にするの考え方は産業革命以降大量生産の必要性から効率的にと進められたものと思われますがモノ造りの観点からは問題があり優れているとは思えません。
こうしたデザイン分業の観点から現在、一般的にデザイン(意匠)は形を意味するように成っています。これ誤解!
この考えでは本当のデザイン、デザイナーは生まれません。
 

私は2の考えが効率的、機能的に優れていると考えます。
私流デザインの考え方は形はスタイルでデザインとは違います。
デザインとは素材から最終的形になるまでの全行程を意味しています。

家具デザインにおいては

  • 木材の性質関する知識、
  • 人間工学
  • 加工の技術、
  • 機能と設計の技術、
  • 造形のセンス

これらを全てを意味します。
それを全て習得し身につけた者がデザイナーです。
またこれらは全てが密接に連携しているため分けることはできません。


形だけをデザインと呼び、造形センスを発揮する者がデザイナーならば形だけが先行してしまい加工技術や人間工学と言ったものはあとからついていく事になります
これでは本当のモノづくりはできません。

例えばバイオリンのストラディバリウスがあのバイオリンの形状に至るには素材、音、人間工学、制作技術を無視して単に形だけであの形に至るでしょうか?

デザインを分業にしない2、の考え方の問題点は一人のデザイナーに習得する負担が大きく簡単に誰もができると言うものではないと言う事です。
1、はデザインを分業にすることで手っ取り早く体裁を整えたのでしょうが、モノ造り理解が出来ていない者の考えです。

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記述者ー三谷正昭


1953年3月大阪生まれ
プロフィール
-好きなこと-
歩くこと、サイクリング、 仕事
-得意なこと-
壁面にピッタリの本棚作り
『岡山移転から